ミュージカル刀剣乱舞 三百年(みほとせ)の子守唄
刀剣乱舞ミュージカルの3作品目に当たる。今までとは少し違い、刀剣男士達が歴史上の人物になり代わり、変わり出してしまった歴史を修正していくと言った内容となっている。
第一作に登場した石切丸の回想という形をとっており、作中の所々で己の心情を吐露する場面もある。戦が嫌いな身でありながら戦で人が倒れていくのを目の当たりにする悲しさと、歴史の先を知っている故の心の葛藤は見ているこちらにも伝わってくる程切ないものであった。しかし、それを跳ね除けるかの様な存在が千子村正である。村正については、公演当初、ゲームで実装されたばかりであった為、どのようなキャラクターであるかイマイチ掴めていなかった人たちが多く見られたが、このミュージカルの村正を見てキャラクターが確立されたと言っても過言ではない。それくらいこのミュージカルの村正は色々な意味で素晴らしかった。2部については決して馴れ合わない大倶利伽羅がどのように歌い踊るのか心配をしていたが、石切丸の「これが現代の戦い方だ」と言う言葉を間に受け、大群(観客)を前に逃げるわけにはいかないとあっさり他のメンバーと馴れ合っていたのは良くできた演出だと思った。また、蜻蛉切の歌唱力が素晴らしいと当時ファンから喝采を受けていた。